在宅での生活:高齢者の転倒予防に訪問看護ができること【堺市で支える安心ケア】
高齢者の在宅療養において、転倒事故はQOLの低下や入院・介護度上昇のリスクを高める重大課題です。
特に転倒が原因で骨折すると、健康寿命が大きく短くなることもあります。
実際、全要介護のきっかけとなる原因の一つとして「骨折・転倒」は上位に挙げられています。
訪問看護師はご自宅という生活環境の中に入り込み、患者さんの身体状態だけでなく、住環境や家族の状況までを総合的に把握し、転倒予防に貢献できる専門家です。
転倒の要因は3つに分かれる
訪問看護での転倒予防を考えるうえで重要なのは、以下の3つの視点からのアプローチです。
1. 内的要因(身体機能・疾患・薬剤の影響)
筋力低下、バランス障害、めまいなどの身体症状
認知症や脳卒中後遺症などの要因
薬剤(睡眠薬、降圧薬、抗精神薬など)によるふらつき
2. 外的要因(生活環境の問題)
家中の小さな段差やコード、滑りやすいカーペット
暗い照明や不適切な靴・スリッパ
3. 行動要因(習慣や行動パターン)
無理な移動や判断力の低下、介護者とのコミュニケーション不足

訪問看護師が提供する転倒予防ケア
リスクアセスメント
初回訪問時に過去の転倒歴や日常動作、不安要素をヒアリング。
BBSやFRTなどの評価ツールを用いて身体・環境・行動面を総合評価。
生活環境の整備指導
コード・マットを整理し、安全な動線を確保する。
手すりの設置、段差解消、夜間照明の導入など、介護保険を活用した改善提案。
身体機能の維持・向上支援
姿勢保持、立ち上がり、歩行バランスの訓練。
家庭でできる腰掛け体操やバランス訓練を評価結果に基づいて指導。
補助具・用具の選定サポート
滑りにくい室内シューズなど安全な履物を紹介。
必要に応じて手すりや転倒緩衝材の設置アドバイス。
家族との協働と継続的観察
家族へ日常観察ポイントや対処法を共有し、チームケア体制を構築。
週1回以上の訪問を通じて状態変化に応じた介入実施。
転倒予防により得られる効果
転倒の頻度減少 → 骨折や要介護化のリスク低減
自信を持った生活継続 → 心理的安定と生活の質向上
家族の不安軽減 → ストレスの低減と安心感の醸成
堺市での取り組みとご案内
N‑art訪問看護ステーション(堺市・松原)では、高齢ご利用者さまの転倒リスクに対し、初期評価・環境整備・リハビリ訓練・多職種連携を包括的に提供しています。
経験豊富な看護師とリハビリ職が連携し、マンツーマンの支援を通じて安心できる暮らしをサポートします。
ご相談はいつでも
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また在宅で暮らす地域の人々を一緒に支える仲間も募集しております。訪問看護の現場から、利用者とご家族を支えていく仲間も随時募集しています。お気軽にご連絡ください。
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